しあわせの経済学から学ぶ

九州初ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんの講演会がありました。

以下引用は講演会の案内文です。

 

インド北部の山岳地域・ラダックで、

西欧型のグローバル経済と消費文化の流入に伴う

人びとの暮らしの変容を紹介しながら、

地域の文化や自然、人びとのつながりを大事にする生き方を提唱する

ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」の上映会が

6月6日、福岡市で開かれる。

同作の監督で、ローカリゼーション運動のパイオニアとされる

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんが

初めて九州を訪れ、上映後、講演する。

ヘレナさんはスウェーデン生まれ。

1975年、言語学者としてラダックに入り、現地語の英語訳辞典を作った。

ラダックの人びととその暮らしに魅せられ、

文化や環境保全活動に取り組んで、

86年にもう一つのノーベル賞と言われる

「ライト・ライブリフッド賞」を受けた。

今作は、開発と経済成長が進む中で、

環境汚染や失業、人びとの間の摩擦、

地域文化に対する若者の自己否定などの問題が出ている

ラダックの現状を報告。

各国の有識者や運動家らが、

グローバリゼーションがはらむ

八つの「不都合な真実」を訴える一方、

地域調達の食と再生可能エネルギーを軸とする

ローカル経済など実践例を紹介しながら、

ローカリゼーションの優位性を説く。

 

ラダックや世界の経済・社会の今を多面的に切り取った映像と、

ヘレナさんや有識者らの熱弁で組み立てた、

いわば「映像の講話」で、現代人の生き方を正面から問い掛ける。

ー中略ー

シンポジウム「ヘレナさんと一緒に考える3・11後の未来」を

午後0時半~同2時40分、

丹下紘希さん(映像作家)、亀山ののこさん(写真家)、

中村隆市さん(フェアトレード事業家)を交えて語り合う。

ー引用終了ー

 

一見遠く感じる「しあわせ」と「経済」の

密接なかかわりを想う講演会でした。

ワークライフバランスを語られるようになって久しい日本では

ライフを大事にすることは良くて

ワークを重要視することは

好ましくないように感じることがある。

 

ヘレナさんの作品「しあわせの経済学」「懐かしい未来」では

仕事と生活はつながっており、

生活は生存権を超えた豊かさと文化の持続性だと表現されていた。

小規模の経済を

自給自足を相互扶助の分かち合いをもとに、

信頼・安心の社会を築いてきた。

小規模でつながりの実感のあるサイズのコミュニティは

人間の暮らしに適しているという。

 

ラダックに急激に押し寄せてきた西洋的「発展」の概念は

地域農業を破壊し、

自給自足が成立しない社会になり、

分かち合いや相互扶助を

「お金」で穴埋めしなければならなくなった時から

「時間」を奪われることになった。

そして、豊かさは購買力でのみ測るようになり、

観光客からは物質偏重の価値を覚え、

映画やテレビからは西洋への憧れに、

発展の概念からは自分たちの自尊心の弱体化となり

教育においては

自然との暮らし、文化的価値観の育成を

産業モデルに基づいたカリキュラムに置き換え、

経済性優先にしたことなどで

社会は

犯罪・暴力・民族間紛争を引き起こし、

経済産業から切り離された女性たちの地位が下がるなど

大混乱に陥ってしまったという。

 

40年前のラダックからのまなびは

人間は

相互関係の網の目の一部であり、

生態系とコミュニティを基盤とし、

「知恵」という現在の利益に惑わされず

将来を視るチカラを持つことだと。

 

人が働くことは

個人にも社会にとっても大切なことだが、

豊かさを

物質偏重や購買力で測る

グローバル経済の中の価値観だけになると

ワークとライフは切り離され、社会も人も不安定になるのだろう。

 

私たちは大震災と大津波、

そして原発事故をも経験した世代の責任として、

また、70年前の世界初の被爆国の国民であることを

「持続可能な未来」とその世代のために、

語り継ぐ役割も忘れず「懐かしい未来」を目指そう。

 

 

 

 

九州初ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんの講演会がありました。

以下引用は講演会の案内文です。

 

インド北部の山岳地域・ラダックで、

西欧型のグローバル経済と消費文化の流入に伴う

人びとの暮らしの変容を紹介しながら、

地域の文化や自然、人びとのつながりを大事にする生き方を提唱する

ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」の上映会が

6月6日、福岡市で開かれる。

同作の監督で、ローカリゼーション運動のパイオニアとされる

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんが

初めて九州を訪れ、上映後、講演する。

ヘレナさんはスウェーデン生まれ。

1975年、言語学者としてラダックに入り、現地語の英語訳辞典を作った。

ラダックの人びととその暮らしに魅せられ、

文化や環境保全活動に取り組んで、

86年にもう一つのノーベル賞と言われる

「ライト・ライブリフッド賞」を受けた。

今作は、開発と経済成長が進む中で、

環境汚染や失業、人びとの間の摩擦、

地域文化に対する若者の自己否定などの問題が出ている

ラダックの現状を報告。

各国の有識者や運動家らが、

グローバリゼーションがはらむ

八つの「不都合な真実」を訴える一方、

地域調達の食と再生可能エネルギーを軸とする

ローカル経済など実践例を紹介しながら、

ローカリゼーションの優位性を説く。

 

ラダックや世界の経済・社会の今を多面的に切り取った映像と、

ヘレナさんや有識者らの熱弁で組み立てた、

いわば「映像の講話」で、現代人の生き方を正面から問い掛ける。

ー中略ー

シンポジウム「ヘレナさんと一緒に考える3・11後の未来」を

午後0時半~同2時40分、

丹下紘希さん(映像作家)、亀山ののこさん(写真家)、

中村隆市さん(フェアトレード事業家)を交えて語り合う。

ー引用終了ー

 

一見遠く感じる「しあわせ」と「経済」の

密接なかかわりを想う講演会でした。

ワークライフバランスを語られるようになって久しい日本では

ライフを大事にすることは良くて

ワークを重要視することは

好ましくないように感じることがある。

 

ヘレナさんの作品「しあわせの経済学」「懐かしい未来」では

仕事と生活はつながっており、

生活は生存権を超えた豊かさと文化の持続性だと表現されていた。

小規模の経済を

自給自足を相互扶助の分かち合いをもとに、

信頼・安心の社会を築いてきた。

小規模でつながりの実感のあるサイズのコミュニティは

人間の暮らしに適しているという。

 

ラダックに急激に押し寄せてきた西洋的「発展」の概念は

地域農業を破壊し、

自給自足が成立しない社会になり、

分かち合いや相互扶助を

「お金」で穴埋めしなければならなくなった時から

「時間」を奪われることになった。

そして、豊かさは購買力でのみ測るようになり、

観光客からは物質偏重の価値を覚え、

映画やテレビからは西洋への憧れに、

発展の概念からは自分たちの自尊心の弱体化となり

教育においては

自然との暮らし、文化的価値観の育成を

産業モデルに基づいたカリキュラムに置き換え、

経済性優先にしたことなどで

社会は

犯罪・暴力・民族間紛争を引き起こし、

経済産業から切り離された女性たちの地位が下がるなど

大混乱に陥ってしまったという。

 

40年前のラダックからのまなびは

人間は

相互関係の網の目の一部であり、

生態系とコミュニティを基盤とし、

「知恵」という現在の利益に惑わされず

将来を視るチカラを持つことだと。

 

人が働くことは

個人にも社会にとっても大切なことだが、

豊かさを

物質偏重や購買力で測る

グローバル経済の中の価値観だけになると

ワークとライフは切り離され、社会も人も不安定になるのだろう。

 

私たちは大震災と大津波、

そして原発事故をも経験した世代の責任として、

また、70年前の世界初の被爆国の国民であることを

「持続可能な未来」とその世代のために、

語り継ぐ役割も忘れず「懐かしい未来」を目指そう。